Exit Relay
本項ではTorにおけるExit Relayの詳細や設定方法などを解説。
注意
Exit RelayはTorにおいての他のノードと違い、一般ネットワークへのアクセスを提供するものであり、その運用には比較的慎重さが求められる。
本項は公式の情報などをまとめたものになっているが、法的アドバイスを行うものでないことを留意すること。
Exit Relay運用の前に
Exit Relayの運用の前に以下のような確認が推奨される。ただし、その運用にどのような要項が伴うかは状況によって変わるため、各自調査を行うこと。
- プロバイダなどがExit Relayの運用を許容されるかを確認する。[1]また、ネットワークの管理者などにも必要に応じて確認。
- Exit Relayのポート80でExit Relayであることを解説するページを表示する。これによりアクセス先がTorよりアクセスされたものであることを知ることができる。
- 運用地域での法的状況などの確認も欠かさず行うこと。詳細は参考情報のリンク先を参照のこと。
設定方法
torrcの設定
基本的にはRelayの設定に準じるが、ExitPolicy
に様々な設定を行うことでポリシーを設定することができる。
指定がない場合、デフォルトでは以下のようなポリシーとなっており、rejectで除外されたポリシーの他のポートを透過するようになっている。
reject 0.0.0.0/8 reject 169.254.0.0/16 reject 127.0.0.0/8 reject 192.168.0.0/16 reject 10.0.0.0/8 reject 172.16.0.0/12 reject *:25 reject *:119 reject *:135-139 reject *:445 reject *:563 reject *:1214 reject *:4661-4666 reject *:6346-6429 reject *:6699 reject *:6881-6999 accept *:*
他の設定の例として
- IRCのみを許可
ExitPolicy accept *:6660-6667,reject *:*
- デフォルト設定に加えてNNTP(ポート119)を許可
ExitPolicy accept *:119
- 全て不許可(Relayのみ)
reject *:*
などの設定ができる。
参考情報
脚注
- ↑ 実用環境とは分離したシステムやIPアドレスで運用するのが望ましい。