Hidden Serviceの設定方法

提供: Hideki Saito Wiki Japanese
2015年7月5日 (日) 17:46時点におけるHsaito (トーク | 投稿記録)による版 (設定手順)
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Hidden Serviceとは

Hidden Service(秘匿サービス)とはTor内で匿名でサービスを提供できる機能。アクセス側、サーバ側がそれぞれ3ホップのホストを経由し、Rendezvous Point(ランデブーポイント)と呼ばれるホスト経由でアクセスすることにより実現される。

前提

  • Torの導入が完了していること。

設定手順

  • /etc/torrc [1]に以下のような記述を追加。
HiddenServiceDir /var/lib/tor/hidden_service/
HiddenServicePort 80 127.0.0.1:80

設定後、Torを再起動すると/var/lib/tor/hidden_service内に二つのファイルが生成される。[2]

  • hostname
  • private_key

「hostname」にはonionアドレスが、「private_key」にはhostnameに対応するonionホスト名が含まれる。「private_key」の内容が漏れてしまうとhidden serviceが乗っ取られてしまう可能性があるため、厳重に管理。

尚、eschalotなどのツールを使用してアドレスを作成した場合はonionアドレスをhostname、private key blockをprivate_keyに入れる。

注意点

Linuxなどの場合、当該ディレクトリがTor実行ユーザー(Debianのパッケージマネージャーが使用されている場合、恐らくdebian-tor)がオーナーであり、読み取りユーザーが制限されていないと警告が出てTorの起動に失敗する。(/var/lib/tor以下再帰的にgo-rwxかけてやるとOK)

その他

  • Hidden Serviceの設定にはネットにアクセスできる限り、NAT内でも可能。厳しいフィルタリングなどがかかっている場合はBridge経由による接続が必要になるかも。
  • アクセスは任意のTCP/IPポートが設定できるため、IRCサーバや、SSHサーバなども可能。

脚注

  1. Windowsではユーザーディレクトリ「Application Data\Tor」内に存在
  2. Windowsの場合は任意のディレクトリを設定すること。