米国におけるアニメ

提供: Hideki Saito Wiki Japanese
2018年1月19日 (金) 23:54時点におけるHsaito (トーク | 投稿記録)による版 (販売と配信)
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米国におけるアニメに関して考察。とはいっても、シアトル周辺と一コンベンションの主観的な話なので、地域差はあるはずなので注意。

販売と配信

  • 2000年代後半まではファンサブと呼ばれるファンによる字幕の海賊版が広く出回っていた。
    • VHSの時代から存在し、やがてDVDとなり、ネットによる共有に移っている。
    • ネットによる配信が盛んになった暁には日本での放送数時間後には字幕がついて出回る、という事態もあった。
    • ファンサブは配信が多くなったこともあり、昔と比べると縮小しているらしいが、それでもまだ続いている。
    • ファンサブから配信の字幕業界に入った人も多いらしい。
      • ファンサブの字幕の質はピンキリなのだが、時々合法的に配信している会社がファンサブのものを流用したなどで騒ぎになることがある。
  • TVでの放送はほとんどなく、あったとしても放送コードにより大きな改変を余儀なくされたものも多い。
    • そのため、放送があったとしてもコアなアニメファンはファンサブを続けていたらしい。
  • 作品は地域配給権がライセンスされることで各社より配給される。
    • 以前は日本の放送が一通り終わってからライセンスがなされるか、それが発表されることが多かったが、最近では放送前や放送中に行われることも多い。
    • 現行放送中のもの以外にも過去の作品が突然ライセンスされることもある。
    • ライセンスされた会社が無くなってしまったり、配給を止めるとライセンスが宙に浮いてしまい、(特に販売前に打ち切られた場合)DVDなどの形で製品化されないことがよくある。
      • オンライン配信されている場合でも期限が切れて配信が止まり、完全に合法的な視聴方法が閉ざされてしまう場合がある。(例:日常。最近他社によりBlu-rayでリリースされた)
      • ある程度の人気作の場合、他の会社が引き継ぐ場合もあるが、数年後、という場合も多い。
    • 劇場公開される場合もあるが、その場合、ソフト販売が大幅に遅れる場合がある。(例:新劇場版エヴァンゲリオンQ、出るまで三年を要している。)
  • DVDなどのソフトの販売も行われている。
    • ソフトの値段は日本に比べると安い。1クール分が30ドルから40ドル。(Blu-rayは少し高くなる。)
      • プレミアム要素を多くして、日本と同じような価格で売る場合も散見されるがまだケースは少ない。
      • 特典映像などはほとんどない。内容的には本編、クリーンOP、クリーンEDが入っている場合が多い。ほとんどの場合、同じ会社の他の販売作品の広告が入っている。
      • DVDは字幕が外せたので、日本語音声で字幕なしで見られたが、Blu-rayの場合、その仕様によって字幕を強制できるようになったため、それを行っている作品が増えている。
        • 契約面の制限らしい。
        • 尚、英語吹き替え音声が存在する場合、字幕は吹き替えに切り替えることで消せる。
        • 作品によって字幕・吹き替え、字幕のみ、という場合がある。
  • 最近はネット販売がほとんどで、店で見かけることが少なくなってきた。
  • 最近では合法的な配信が一般的になってきているたので、それを見ている人も多い。
    • これも統廃合が進んでおり、今はCrunchyroll、Netflix、Amazonが強い。
      • Amazonはアニメの専用チャンネルを別料金で配信していたが、Prime Videoに一本化された。
    • これらの配信会社は今では配信すること以外に、制作に出資するケースが増えてきている。
    • Crunchyrollなどは日本の放送後一時間後の配信を謳っている。これは違法配信を牽制する狙いがあると思われる。
      • 映像はフライングで受け取っているんだろうけど、字幕つけてる人はすごい。
        • たまに、明らかに映像を見てないな、と感じ取れる字幕もあるので、この場合は多分台本か何かを訳しているのではないかと思われる。

ファンの傾向

  • 年齢層は広い。
  • 家族ぐるみでアニメを視聴している、というケースも多い。

嗜好

  • 比較的スペクトルは広い。
    • ジャンプ系などは広報も強いため、浸透は強い。
      • ONE PIECEよりもNARUTOが強い。ONE PIECEは以前、TV放送時に酷い改変がなされたため、半ば黒歴史化になってしまい、ファンが離れているのではないか。
    • いわゆる深夜アニメ系は一定のファン層はいるが、多い部類ではない。
      • 配信はされているため、決して知られていないわけではない、ただ、日本で通用する記号的なものを理解できていなく、ついてこれていない層も多いのではないか。
      • 尚、CLANNADなど、比較的好意的に受け入れられている作品もある。友人愛、家族愛などテーマが分かりやすかったせいか。
    • 日本ではあまり層が厚くない旧作やメッセージが強いものやアート的な作品が比較的強く支持されていたりする。
  • ジブリ系はやはり一定の評価がある。
    • 普通の店でも売られている場合が多いためか。
    • ただし、イベントなんかに出てくる人ではさすがにアニメは見ないけどジブリ系だけ、という人は少ない。
  • 最近は吹き替えをする声優がある意味アイドル化してきており、ファンも多くなってきている。
  • 同時にアメコミのファンである人も多い。
  • 音楽の嗜好はアニソン専というような人は比較的少ない。
    • 日本の音楽全般やアニソンが好きな人は多いけど、それだけ好き、という人は比較的少ない感じがする。
      • それなりの年齢層以上の人は、昔はアニソンなどを聞ける環境になかったので、普通の傾向。
      • なので、若年層は変わってきているかも知れない。
    • ボーカロイドもファンが増えている。