米国におけるアニメ
米国におけるアニメに関して考察。とはいっても、シアトル周辺と一コンベンションの主観的な話なので、地域差はあるはずなので注意。
販売と配信
- 2000年代後半まではファンサブと呼ばれるファンによる字幕の海賊版が広く出回っていた。
- VHSの時代から存在し、やがてDVDとなり、ネットによる共有に移っている。
- ネットによる配信が盛んになった暁には日本での放送数時間後には字幕がついて出回る、という事態もあった。
- ファンサブは配信が多くなったこともあり、昔と比べると縮小しているらしいが、それでもまだ続いている。
- ファンサブから配信の字幕業界に入った人も多いらしい。
- ファンサブの字幕の質はピンキリなのだが、時々合法的に配信している会社がファンサブのものを流用したなどで騒ぎになることがある。
- TVでの放送はほとんどなく、あったとしても放送コードにより大きな改変を余儀なくされたものも多い。
- そのため、放送があったとしてもコアなアニメファンはファンサブを続けていたらしい。
- DVDなどのソフトの販売も行われている。
- DVDの配信を行う会社は昔は結構あったが、今は数社のみが生き残っている。
- ソフトの値段は日本に比べると安い。1クール分が30ドルから40ドル。(Blu-rayは少し高くなる。)
- 特典映像などはほとんどない。内容的には本編、クリーンOP、クリーンEDが入っている場合が多い。ほとんどの場合、同じ会社の他の販売作品の広告が入っている。
- DVDは字幕が外せたので、日本語音声で字幕なしで見られたが、Blu-rayの場合、その仕様によって字幕を強制できるようになったため、それを行っている作品が増えている。
- 契約面の制限らしい。
- 尚、英語吹き替え音声が存在する場合、字幕は吹き替えに切り替えることで消せる。
- DVDの配信を行う会社は昔は結構あったが、今は数社のみが生き残っている。
- 最近では合法的な配信が一般的になってきているたので、それを見ている人も多い。
ファンの傾向
- 年齢層は広い。
- 家族ぐるみでアニメを視聴している、というケースも多い。
嗜好
- 比較的スペクトルは広い。
- ジャンプ系などは広報も強いため、浸透は強い。
- いわゆる深夜アニメ系は一定のファン層はいるが、多い部類ではない。
- 配信はされているため、決して知られていないわけではない、ただ、日本で通用する記号的なものを理解できていなく、ついてこれていない層も多いのではないか。
- 尚、CLANNADなど、比較的好意的に受け入れられている。友人愛、家族愛などテーマが分かりやすかったせいか。
- 日本ではあまり層が厚くない旧作やメッセージが強いものやアート的な作品が比較的強く支持されていたりする。
- ジブリ系はやはり一定の評価がある。
- ただし、日本のように、アニメを見ないけどジブリ系は見る、というような層は比較的少ない。