「Virtual Reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game」の版間の差分
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脳とのリンクに関しては現実世界においても研究されており、今のところ、脳波を読み取ってそれに伴った動きをロボットアームにさせるなど、限定的に使用できるようにはなっている、がその反対に関しては現状は不可能。そもそも被験者の意識を抑制した上で、脳の視覚野を始めとした感覚を脳に直接送り込む、というシステム自体が現在のところ難しい。現状脳がどのように感覚を制御しているか、という情報さえ把握しきれていないので、それを完全に読み取る、ましてや感覚野に介入して情報を送り込む、というようなことは現実的ではない。 | 脳とのリンクに関しては現実世界においても研究されており、今のところ、脳波を読み取ってそれに伴った動きをロボットアームにさせるなど、限定的に使用できるようにはなっている、がその反対に関しては現状は不可能。そもそも被験者の意識を抑制した上で、脳の視覚野を始めとした感覚を脳に直接送り込む、というシステム自体が現在のところ難しい。現状脳がどのように感覚を制御しているか、という情報さえ把握しきれていないので、それを完全に読み取る、ましてや感覚野に介入して情報を送り込む、というようなことは現実的ではない。 | ||
− | + | また、ペインアブゾーバーなどの存在を見ると脊髄以下の感覚を人工的に遮断<ref>作中の「ペインアブゾーバー」はゲーム内で生じうる痛覚を現実の体に生じさせないようにする働きがあるので、正確には「ペインジェネレーター」と呼ぶべきかも知れない。</ref>し、ゲームで遊んでいる間に現実世界の体が動かないようにしているみたいだが、これを行うのには運動系の信号を全てフィルターした上で、自律神経系の機能を完全にエミュレートし、送り込まなければいけない。<ref>これをしないと心臓の鼓動や呼吸などを制御できなくなる。</ref>ただし、脳に働きかけて任意の環境を投影できるほどの技術があれば、運動神経系の信号をナーヴギアやアミュスフィアが読み取るしきい値ギリギリまで落とすといったことは可能かも知れない。<ref>信号の完全な遮断は難しいし、可能とはしてもゲームという枠組みの中では後遺症などのリスクが看過できない。</ref> | |
− | + | 尚、メディキュボイドみたいな医療用の応用システムについてはもしかして前述の脳とのリンクの方法の問題が解決すれば、非可逆的な処置<ref>例えば脳への電極の埋め込み、自律神経系の物理的遮断などの外科的処置など</ref>を施すことで可能になるかもしれない。ただ医療倫理などの問題などもあるし適応はかなり限定的になるだろうけど。<ref>例えば作中で語られているようにターミナルケアにおいては有意になりうるかも。</ref> | |
− | + | いずれにせよ、現在においては夢物語のようだ。 | |
==脚注== | ==脚注== |
2014年12月24日 (水) 06:16時点における版
Virtual Reality Massively Multiplayer Online(VRMMO)はソードアート・オンラインで登場する多人数参加型バーチャルリアリティオンラインゲーム。
概要
ヘルメット型(初期型・ナーヴギア)、ゴーグル型(改良型・アミュスフィア)を装備して脳とのリンクをすることにより、バーチャルリアリティ(仮想現実)世界で遊ぶタイプのゲーム。
実現可能性
脳とのリンクに関しては現実世界においても研究されており、今のところ、脳波を読み取ってそれに伴った動きをロボットアームにさせるなど、限定的に使用できるようにはなっている、がその反対に関しては現状は不可能。そもそも被験者の意識を抑制した上で、脳の視覚野を始めとした感覚を脳に直接送り込む、というシステム自体が現在のところ難しい。現状脳がどのように感覚を制御しているか、という情報さえ把握しきれていないので、それを完全に読み取る、ましてや感覚野に介入して情報を送り込む、というようなことは現実的ではない。
また、ペインアブゾーバーなどの存在を見ると脊髄以下の感覚を人工的に遮断[1]し、ゲームで遊んでいる間に現実世界の体が動かないようにしているみたいだが、これを行うのには運動系の信号を全てフィルターした上で、自律神経系の機能を完全にエミュレートし、送り込まなければいけない。[2]ただし、脳に働きかけて任意の環境を投影できるほどの技術があれば、運動神経系の信号をナーヴギアやアミュスフィアが読み取るしきい値ギリギリまで落とすといったことは可能かも知れない。[3]
尚、メディキュボイドみたいな医療用の応用システムについてはもしかして前述の脳とのリンクの方法の問題が解決すれば、非可逆的な処置[4]を施すことで可能になるかもしれない。ただ医療倫理などの問題などもあるし適応はかなり限定的になるだろうけど。[5]
いずれにせよ、現在においては夢物語のようだ。